「ママ、みてみて!」が止まらない…その裏にある子どもの気持ちとは?
毎日のように繰り返される子どもからの「ママ、みてみて!」の声。
最初は笑顔で応えていたけれど、次第に余裕がなくなり「ちょっと待って」「あとでね」が口ぐせに…。
それでも子どもはお構いなしに何度も呼びかけてきます。
「また?」「もう無理…」と感じてしまうのは、あなただけではありません。
実はこの「みてみて!」には、子どもなりの大きな意味があるのです。
「見てほしい」という言葉の裏には、「ママとつながっていたい」「自分を認めてほしい」という気持ちが隠れています。
自己肯定感の土台を作る、大切なコミュニケーションなのです。
なぜこんなに何度も呼ばれるの?子どもが「みてみて!」を繰り返す理由
子どもの「みてみて!」が止まらないのには、発達的・心理的に深い理由があります。以下に代表的な理由をまとめた表をご覧ください。
🧠 理由 | 📌 具体例 |
---|---|
存在の確認(愛着理論) | 「ママ、見ててくれる?」という行動で安心感を得る |
達成の共有(自己効力感) | 「ジャンプできた!見て!」で達成感を共有したい |
情緒の安定(情緒的同調) | ママの表情や反応から安心を得る |
注目の欲求(発達段階) | 常に注目されていたい時期なので連発しやすい |
社会性の練習(表現力) | 自分の行動を人に伝える練習として繰り返す |
「正直つらい…」ママの本音と罪悪感との葛藤
「ずっと構ってられない」「一人になりたい」——それがママの本音ではないでしょうか。
- 仕事のことを考えていたいとき
- 夕飯の準備をしているとき
- スマホで少しリラックスしたいとき
そんなときに限って、「ママ、みて!」の連発…。
笑顔で返したいのに、ついイライラしてしまい、「後でって言ってるでしょ!」と声を荒げてしまう自分に自己嫌悪…。
でも、それも当然のこと。
ママも人間です。
毎日フル稼働の中で、すべての要求に100%応えるのは無理があります。
子どもの心を満たす!少しの工夫で「みてみて!」が落ち着く方法
子どもが求めているのは「量」より「質」です。
ほんの少しの工夫で、子どもの満足度は大きく変わります。
- 1日5分の“全集中タイム”を作る
スマホを置き、目を見て、うなずきながら子どもに集中するだけで安心感が増します。 - 「すごいね!」より具体的に声をかける
「高くジャンプできたね!」など、行動を具体的に認めると満足度がUP。 - “写真に残す”を活用する
「あとで見るから写真撮っておいてね」と提案するのも◎。 - “ママみてBOX”を作る
作品などを入れる箱を用意し、後から一緒に見るルールを作ると納得しやすくなります。
「毎回応えなくていい」と思えるだけで心が軽くなる
「全部見てあげなきゃ」「応えられない私はダメな母親」——そんなふうに自分を責めていませんか?
でも大丈夫。
“全部に応える必要はありません”。
子どもは日々の関わりの中で「愛されている」と実感できれば、時々無視されたくらいでは心は壊れません。
むしろ、「ママにも都合がある」と学ぶことも、社会性の成長には重要なプロセスです。
成長とともに変わる「みてみて!」のかたち
子どもの年齢により「みてみて!」の内容や背景も変化します。
- 幼児期:ただそばにいてもらえることが嬉しい
- 小学生低学年:得意なことを自分から見せたい時期
- 小学生高学年以降:口には出さなくても「見てほしい」気持ちは存在
今の「みてみて!」を大切に受け止めることで、
この先の親子関係にも温かいつながりが残っていくでしょう。
最後に:ママの心をすり減らさないために
「見てほしい」と願う子どもと、「見たいけど余裕がない」ママ。
このすれ違いはどの家庭にもあります。
そんなときは、以下の3つを意識してみてください。
- 子どもの気持ちを“理解するだけ”の日があってもいい
- できなかった自分を責めずに受け入れる
- 応えられるときに、たっぷり愛情を注ぐ
大切なのは、ママの心が穏やかであること。
笑顔で「みてみて!」に応えられる日も、ため息まじりに「あとでね」と言う日も、どちらもあなたらしい母親の姿です。
コメント