育児は本来、家族や社会全体で支えるべきものですが、現実には一人で全てを担う「ワンオペ育児」に悩んでいる方が少なくありません。特に夫の帰宅が遅い、親が近くにいない、頼れる人がいないという環境では、毎日が孤独で過酷な戦いになります。この記事では、ワンオペ育児に奮闘するあなたに向けて、心と体の負担を軽くするための具体的な工夫や考え方を、実体験を交えながらお伝えします。
ワンオペ育児とは何かを改めて考える
ワンオペ育児とは、家事や育児のほとんどを一人でこなしている状態を指します。夫婦共働きが当たり前になった現代でも、育児の負担が一方に偏ってしまうケースは多く、特に母親にその役割が集中する傾向があります。朝の身支度から送り迎え、家事に寝かしつけまで、息つく暇もない毎日が続くと、心も体も疲弊してしまいます。
私の場合、長男が1歳になるころから夫の仕事が忙しくなり、完全なワンオペ育児がスタートしました。朝は6時に起きて朝食とお弁当を用意し、保育園の準備と送迎、その後は仕事。帰宅してからは夕食作り、お風呂、寝かしつけ…。終わるころにはもうクタクタで、自分の食事を忘れることもありました。
ワンオペ育児のつらさを一人で抱え込まないことが大切です
「私が頑張らなきゃ」という責任感はとても立派ですが、限界を超えてしまえば倒れてしまいます。つらいと感じたら、それを素直に口に出すことが大切です。夫に思い切って相談する、ママ友や地域の支援センターに頼るなど、小さな助けを借りるだけでも気持ちはずいぶんと楽になります。自分の弱さを認めることは、育児を続けていく上でとても大切なスキルです。
私も最初は「夫に迷惑をかけたくない」と思って何も言えずにいましたが、ある晩、寝かしつけ中に息子と一緒に泣いてしまったことがきっかけで、ついに夫に「つらい」と伝えました。すると、夫は翌朝からゴミ出しや洗濯を分担してくれるようになり、その小さな変化が大きな支えになりました。
タイムスケジュールを見直して「無理」を減らしましょう
一人で育児をしていると、すべてを完璧にこなそうとしてしまいがちです。しかし、家事も育児も「やらなきゃいけないこと」と「やらなくても大丈夫なこと」を整理するだけで、かなり余裕が生まれます。
私が実践して効果的だったのは、週末に1週間分のメニューをざっくり決めて、冷凍野菜や作り置きで乗り切ることです。掃除も毎日きっちりではなく、曜日ごとにエリアを分けて負担を軽くしました。また、朝に子どもの機嫌が良い時間帯を狙って自分の準備を先に済ませるなど、流れを工夫することで少しずつ余裕が持てるようになりました。
自分の時間を少しでも確保する工夫を
ワンオペ育児では「自分の時間がない」というのが大きなストレスになります。子どもが寝ている間に数分だけでもお茶を飲む時間を作ったり、好きな音楽を流すだけでも、心のリフレッシュになります。
私にとってのご褒美時間は、夜の静かな部屋でホットコーヒーを飲みながらスマホでお気に入りのエッセイを読む時間です。10分でも、誰にも話しかけられないひとときがあるだけで、翌日の気持ちが全然違いました。
また、思い切って一時預かり保育を利用した日には、美容院に行ったり、一人でカフェに入ったりして「自分に戻る時間」を確保することができました。罪悪感は一切不要です。リフレッシュすることで、また笑顔で子どもと向き合えるのです。
完璧な母親を目指さない勇気を持ちましょう
「ちゃんとしなきゃ」「子どものために頑張らなきゃ」という気持ちは素晴らしいですが、それが自分を追い詰める原因になっていませんか? ワンオペ育児では、100点満点を目指す必要はありません。時には手を抜いてもいい、泣いてもいい、助けを求めてもいいのです。完璧でなくても、子どもにとってあなたはかけがえのない存在です。
ある日、私が疲れて無表情になっていたとき、息子が「ママ、わらって」と言ってきました。その一言でハッとしました。ちゃんとごはんを作った日よりも、笑って遊んだ日を子どもはよく覚えているんですよね。それ以来、「今日は手抜きでも、笑って過ごそう」と意識を切り替えるようになりました。
まとめ:ワンオペ育児のつらさは、少しの工夫と気持ちの切り替えで変えられます
ワンオペ育児は確かにつらいものですが、それを少しでも楽にする方法は必ずあります。自分を追い込まず、周囲の力を上手に借りながら、頑張りすぎないことを心がけましょう。あなたが笑っていられることが、子どもにとって何よりの幸せなのです。
今日も一日お疲れさまでした。無理せず、自分を大切にしてくださいね。
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